知的に聞こえる英語の話し方:外資で通じるビジネス英語

ビジネス英語でやってはいけない、バカっぽい話し方

日本語でも英語でも、特に頭のいい人と話していると、非常に洗練された話し方をしていると感じることがありますが、彼らの話し方は何が違うのでしょうか。日本語で考えるとわかりやすいのですが、一つの説明として、話す相手に応じて使う言葉を変えられる人は賢く聞こえます。その意味を裏返すと、使える言葉の幅が広くて、いろいろな言葉を知っていて、さらに適切に使い分けることができているということです。

文法や論旨の組立はもちろん、さらにその上のレベルに行くためには、言葉のニュアンス、強さ、ちょっとした意味の違いを使い分けることが必要です。そうなると、会話の中で話し相手に「この人は賢いかもしれないし、要注意人物だ」と感じてもらえます。

ただし、いきなりそのレベルの語彙を身に着けようと思っても不可能です。なので、どうやれば簡易的に語彙を増やしているように見えるかを考えてみましょう。もちろん、徐々にボキャブラリーを増やしていくことも重要なので、短期的な視点と長期的な視点を検討します。

何度も同じ単語を使わない:外資で通じるビジネス英語の話し方

例えば、何回も何回も同じ単語を使っていると、言葉を知らないように見えますが、同じことを言うにしても違う言い回しができると、言葉を知っているように見えますし、実際に知っていることになります。何度も何度も同じ単語を使うことを英語は嫌いますし、だからこそよほど勘違いされるようなケースを除いて、代名詞をきっちり使った方がいいのです。これは意識すれば割と早い段階でできるようになります。

言い換え表現を学ぶ:外資で通じるビジネス英語の話し方

動詞の置き換え

英語では動詞の意味が細かく細分化されていて、日本人学習者を苦しませるのですが、うまく使えば賢い話し方に応用できます。例えば

listen to
hear carefully

なんかを文章ごとに変えるとか、消化するという意味の動詞

digest
break down

といった表現の言い換えを使い回せれば、少しだけ賢い言い方に聞こえます。ここまで読んで気づいた人も多いと思いますが、大学受験の時によくでてきた「郡動詞」「句動詞」というものです。英語学習の過程で、新しい単語が出てきたら、それを郡動詞や句動詞で言い表す方法を一緒に身につけるクセをつけると、言い換えが容易になってきますし、前置詞などの学習にもつながります。

また、上にあげているlisten toなどの意味についても、英英辞典などで定義を確認すると、言い換えにもかなり役立ちます。知ってる単語を1日1個でも、郡動詞や句動詞で言い換える言い回しを調べるだけで1ヶ月後にはいろいろ言い換えられるようになります。比較的、短期スパンで実現できる方法です。

根本的に違う表現にする

同じ意味のことを完全に違う切り口で話す方法もあります。例えば

I’ｄ like you to solve this issue.

という方と

I’ll appreciate if you fix this for us.

という言い方では、もちろん丁寧度合いのニュアンスは変わりますけど、何回もお願いしないといけない場合に、言い換えて言うとスマートさは増します。こういう言い換えの仕方というのは、実際に使っているのを目にして「なるほど」という形で学ぶ方法が有効です。日本語からの発想では思いもつかないような言い回しを耳にすることも多いです。これはやや中期的な視点の方法になります。

多種多様な表現力を学ぶための勉強法

長期的に考えると、日本語からの発想ではなくて、英語の表現は英語で考えるのが一番です。根本的に違う表現にするのは、英語からの発想がないと難しいです。つまり、こういう言い回しというのは、日本語からの発想では思いつかないことも多いので、実際に使われている表現を学ぶのが一番です。生きた英語を学ぶという意味では

映画で英語を学習する方法

オンライン英会話でネイティブをたくさん話す

が有効に感じます。映画で英語を見るのはインプットを増やす意味ではかなり有効ですし、何より楽しみつつ英語を学習できるので、自然に入ってくる上に辛くないです。また、ネイティブと話しながら学習していくオンライン英会話では、受動的ではなくて能動的な取り組みになるので、何より楽しめます。